南仏を代表する老舗ホテル
「Le Negresco(ル ネグレスコ)」に宿泊してきました🌸
何をどう贔屓しても、ここネグレスコが世界中で宿泊したホテルの中で一番良いホテルだった・・!
今後ここを超えるホテルに出会う事は二度とないんじゃないかとすら思いました。
もうとにかく素晴らしいの一言でした。
とってもいい思い出になったので、忘れないように記録しておきます🌸
ホテルネグレスコ 宿泊記
ホテルネグレスコは1世紀以上も続く歴史ある老舗ホテル。コート・ダジュールといえば誰もが一番に思い描く、南フランスを代表するホテルです。
フランス・ニースを訪れた観光客は必ずという程ネグレスコの写真を撮ります。
南フランスの絵葉書やお土産には必ずネグレスコが描かれているくらい、コート・ダジュールを代表するシンボルのような存在でもあります。
前回ニースを初めて訪れた時、次にここへ来る時は必ずネグレスコに泊まろう、と思った‥というよりかは「一生に一度は必ずここに泊まらなくては」と自然と思ったのでした。ただ宿泊したいというよりかはロマンみたいなものに近いですかね。
そして今回二度目のニース旅行。今回はハネムーンで訪れたので、せっかくならという事で最上階のスイートルームに宿泊する事にしました。
お部屋の場所は丁度『Negresco』の大きな文字の下にある、円形状の部分です。
こちらがネグレスコのロビー。
ロビーの奥へ進んでいくと、天井が高く広いホールがあります。
こちらは普段は絵画以外何も置かれていないスペースですが、私たちが訪れたこの日はレストランが改装中であったためホールがレストランとして使用されていました。
ホールがレストランと使用されている事は中々ないので、ここで食事できたのはレアだったかも。
下の写真はレストランが通常営業している時の様子。メリーゴーランドをイメージしたこれまた素敵な内装になっています。
普段は朝食会場もここ。このレストランでの朝食を目当てにネグレスコに宿泊する方もいるそうです。
ホールにはこのホテルのオーナー夫妻の肖像画が飾られていました。
ネグレスコは1957年にとんでもなく桁違いの大富豪(こちらのオーナー夫妻)によって買収されたホテル。
ホテル内には夫妻のコレクションである絵画や彫刻、家具などの芸術品が6000点以上も飾られています。まるで美術館・・!(芸術品についてはまた後ほど)
実はホテルの後継者になる者がいない為、ネグレスコはいずれホテルとしての営業をやめて美術館になるとの噂もあります。
ネグレスコに宿泊したいと思っている方は早めに訪れた方が良さそうです。
こちらはロビーから2階へ上がる階段。建物の造りにも歴史を感じます。
踊り場には大きな絵がありました。ネグレスコは6階建てで、全ての階の踊り場と廊下にそれぞれ違う芸術品が飾られています。そして全てのフロアごとにテーマが異なります。
こういった品を一つひとつ観ていくのもネグレスコに宿泊する楽しみでもあります。全部しっかり観ると1日あっても足りないかも?
芸術品を楽しむ上流階級の人々に1900年代から愛され続けてきたネグレスコ。
高級ホテルは世界中にたくさんあるけれど、ここまで歴史があるホテルは中々ないと思います。
こちらは1階ロビー前にあるエレベーターホール。消火栓も今ではあまり見かけないタイプです。
こちらの真っ赤な扉はエレベーター。なんともレトロな。。持ち手が鍵の形になっているのもまた素敵。一々心を擽られます。
エレベーターの扉は横にスライドするタイプではなく自動で前に開きます。こういったヨーロッパの旧式のものは映画の中でしか見たことがありません。
エレベーターの内部。当時の状態のまま残されているようです。初めて見るものばかりでわくわく。
スイートルーム
最上階の6階に到着しました。なんだかすごい事になってます・・・!
私たちが宿泊するお部屋はエレベーターの真ん前でした。
今回宿泊したのはホテルネグレスコの最上階スイートルーム。ビートルズを初めとする世界中の著名人や政治家、王族、日本の天皇陛下もが宿泊したお部屋です。
お部屋の入り口のドアは二重構造になっています。王族や皇族も宿泊するお部屋ですからしっかりとした造りです。私たちがこんな所に宿泊していいのだろうか・・
お部屋の入り口にある彫刻もまた高級そうな品が飾られています。私たちにはもはやよく分からない。笑
この扉の向こうにスイートルームがあるのですが、最初にスタッフにお部屋まで案内してもらった時、あまりにもお部屋が広かったのでここが自分たちの宿泊するお部屋だと理解するまで時間が掛かりました。
豪華すぎてラウンジかと思ったよ!
長くなってしまったのでお部屋については別記事に書きました。ネグレスコ スイートルーム宿泊記を参考にどうぞ。
ホテル内部がまるで美術館!
お部屋で少しゆっくりした後ホテル内を散策してみることにしました。
6階から階段で下へ降りていくと、踊り場にも様々な芸術品が飾られていました。フロアによってテーマが分かれているようで、色使いも雰囲気も全く異なります。
こちらはナポレオン3世。先ほど紹介した1階のホールはルイ16世やナポレオン3世に捧げられているそうで、ネグレスコはフランスの歴史上の人物とも深い関わりがあるそうです。
各階の廊下にはずらっと絵画が並んでいます。さらっと見るつもりでしたが素敵な絵が多くて結構見入ってしまいました。
(もちろんコート・ダジュールやネグレスコ以外の絵もたくさんあります)
芸術品を鑑賞しつつそのまま下へ降りて、一階をうろうろしていたらこんな所を見つけました。
どうやら昔のフランスの床屋さんの椅子みたいです。これもオーナーの趣味でコレクションしたものだと思います。
近くにこんな扉があったのでなんだろう?と思っていたらトイレでした。
なんてお洒落なトイレ・・。
男性用トイレはこんな感じだったみたいです。個人的には男子トイレの方が好み。
1階にはお土産ショップもありました。
Negrescoのロゴが入った商品を全て買い占めたくなりました。ネグレスコファンは世界中にいるので、やはりこういったお土産が人気みたいです。
プライベートビーチ
ネグレスコにはプライベートビーチもあります。ただし夏の時期しかオープンしていないようで、今回訪れたのは年始だったので利用できず。
ニースはGW〜9月くらいまでがベストシーズンなので、海に入りたい方は初夏〜夏に訪れるのがおすすめ。
冬はまた海の色が変わります(↓下の写真が冬のニースの海)
冬でも十分すぎるくらい綺麗ですがね。南ヨーロッパは冬でも暖かいし、海に入っている人も結構います。
Bar「バー デュ ネグレスコ」
夜はネグレスコの1階にあるBar「バー デュ ネグレスコ」に行ってみました。
夜のネグレスコの外観も美しい。
バー デュ ネグレスコはエレガントな雰囲気の格式高いBar。ネグレスコに宿泊したら夜は是非ここへ。。店内ではジャズ、ポップ、ソウルの生演奏が楽しめます(音楽のジャンルは日替わり)
私たちが訪れた日はジャズの演奏がある曜日だったので、せっかくならと演奏時間に合わせてBarを訪れました。
壁に飾ってある絨毯は1683年に作られた歴史のあるもの。ネグレスコのBarもまたこういった芸術品が見所でもあります。
私が注文したのは、店員さんにこのBarでの一番のおすすめはと聞いたら一番人気だと教えてくれた「Royal Negresco(27ユーロ)」↑写真左
キルシュヴァッサーという蒸留酒をベースに、シャンパンやフランボワーズのシロップを合わせたカクテルです。
なんてお洒落な味よ・・・まさに南フランスの夜という感じでした (?)
こちらはBar de Negrescoのメニュー。料金は全体的にちょっとお高めだけど、訪れる価値は十分にあります。ニースの夜を楽しむなら是非ここで。
おわりに
ネグレスコを一言で表すなら、大富豪がコレクションしたものを集めた趣味の館w
それが趣味の範囲を超え最上級のサービスでおもてなしをするホテルとなり、一世代を築き上げたもはや単なるホテルではなく「歴史的建造物」
集められた芸術品の一つ一つにセンスがあり、世界中の人々を魅了する不思議な力があります。
フロントスタッフからBarの店員さんに至るまで全ての従業員の接客やサービスが素晴らしいのはもちろんの事、
南フランスを訪れる人にとってまさに思い描いていたような滞在ができること、ここでしか味わえない気持ち、感動を与えてくれる所が素敵だなと思いました。
もう一つネグレスコに宿泊してみて感じたことは、オーナー夫妻自身もきっと旅行やホテルが大好きなんだろうなということ。
旅行好きな人、ビーチリゾートやホテルが好きな人が求めているものがそこにちゃんとあって、期待を絶対に裏切らない。
趣味を極めた人だからこそ出来る事なんだろうな。世界中の人に愛されるホテルには理由があると思いました。
ネグレスコはまた絶対に宿泊したいホテルNo. 1。近いうちにまたニースに来る事ができますように🌸