世界には “ネコの糞からつくられるコーヒー” があるって知ってますか?
その名もジャコウネコのコーヒー「コピ・ルアク(kopi luwak)」。
世界一高級なコーヒーと言われていて、日本で飲むと一杯数千円もする、希少価値の高いコーヒーです (◎_◎;)
今回は、バリ島にあるジャコウネコのコーヒー農園へ行って栽培の工程を見学し、実際にジャコウネコの糞コーヒーを飲んでみた時のお話です。
コピ・ルアクの農園へ
ジャコウネコのコーヒーがつくられているのは主にインドネシアです。
今回訪れたのは、インドネシアの人気ビーチリゾートバリ島。
バリ島にもジャコウネコを飼育してコーヒーを作っている所があるんです。

今回私はクタビーチの近くのホテルに宿泊していたので、ウブドやキンタマーニの方面へカーチャーターで観光に行く際に
ドライバーに「ジャコウネコのコーヒーが飲みたい」と伝えて連れて行ってもらいました。
ジャコウネココーヒーの栽培所は森の中にあって、栽培所の駐車場に車を停めてから少しだけ森の中を歩きます。

様々な種類の植物が生えています。
パイナップルが実っているのを初めて見たよ。パイナップルは草に生えるって初めて知った・・

インドネシアにしかない植物もたくさんあって、ガイドさんが色々説明しながら木の実を食べさせてくれたりして楽しかった!
コピ・ルアクとは?
森の中を10分程歩くとコピ・ルアクのコーヒー農園に着きました。
ところで、ジャコウネコのコーヒーコピ・ルアク(kopi luwak)」って、一度は耳にしたことはある言葉だけど、一体どうやって作られているのか?
噂のジャコウネコがこちら。

見た目はネコというより、ハクビシンとかイタチとかに近いかな?
コピ・ルアクはジャコウネコの餌にコーヒー豆を与え、その糞の中にあるコーヒー豆を使用したコーヒーのこと。
世界最高級のコーヒーともいわれており、インドネシア語でコピ・ルアク(kopi luwak)と呼ばれています。
なぜ糞として排出されたコーヒー豆が美味しくなるのかというと、ジャコウネコの腸内にある消化酵素の細菌によって独特のいい香りと美味しさが加わるからだそう。
コピ・ルアクが飲まれるようになった経緯は、
美味しいコーヒー豆が木になるとジャコウネコが食べてしまうから、インドネシアの人々はネコの糞の中からコーヒー豆を取り出して飲んでいたとか。
初めてジャコウネコのコーヒーを飲んでみようと思った人、すごいな・・
次の写真はお食事中の方は閲覧注意。
上の箱の中にあるのが、ジャコウネコから排泄されたものです。

想像していたより綺麗というか・・
遠目で見ると、ただコーヒー豆が連なっているだけにも見えますね。
コピ・ルアクの作り方は今でも一緒。
コーヒー豆を食べたジャコウネコから排泄された糞からコーヒー豆を取り出し、よく洗って乾燥させた後焙煎します。
コーヒー豆の皮を手作業で一つ一つ剥いてから洗うので、この作業がとても大変だと思う。
きちんと洗っているので、衛生面の心配はないそうです。
こちらは乾燥させている最中のコーヒー豆。

餌として与えるコーヒー豆の種類や質によって、出来上がるコーヒーの味や香りも変わるそう。
このコーヒー農園では、焙煎〜ブレンドして、挽くところまで全ての過程を見学できます。

全てが手作業で行われていて、使われている機械も昔ながらのもの。
コーヒーが出来上がるまでを見学したら、次はコーヒーの試食です。
コーヒー・紅茶の試飲ができる
このコーヒー農園ではコーヒーや紅茶の直売も行われていて、試飲も可能。
なんとこれ全部無料。12種類もあります。(この中にはジャコウネコのコーヒーは含まれていません)

バリ島名物のバリコーヒーをはじめ、甘いバニラコーヒーや濃厚なコーヒー、
レモングラスティーやフルーツティー、ハーブティーなど色々なフレーバーを飲み比べできました。
しかも全部美味しい ( ´ ▽ ` )ノ
ジャコウネココーヒーを飲みたい場合は、1杯500円くらいで追加注文します。
日本で飲むと数千円するコーヒーなので、バリ島で飲むと破格なんです!
コピ・ルアクを試飲
さていよいよ世界最高級のコーヒーの試飲です。
ジャコウネコのコーヒー「コピ・アルク」がこちら

すごく濃厚で、芳醇な香り・・
これが世界一高級なコーヒーの香りか・・!
バリコーヒーも同様ですが、バリ島で飲まれているコーヒーの飲み方は
①粉状のコーヒーをカップに入れる
②お湯を注ぐ
③かき混ぜる
④コーヒーの粉が底に沈むのを待つ
⑤底の粉を沈めたまま飲む
とのことで、コーヒー豆が沈んだあとの上澄みをそっといただくそうです。
底に沈んでいるコーヒー粉をかき混ぜてはいけません。
私は説明を聞く前に思いっきりかき混ぜてしまったので、口の中が粉だらけになって大変なことになりました・・( ̄▽ ̄)笑
みなさん気をつけて。
コピ・ルアクはなぜ高級なのか
勘違いしてはいけないのが、ジャコウネコのコーヒーは世界一高級なコーヒではありますが
味が美味しいからという理由だけで価格が高いという訳ではなく、産出量が少ないために希少性があり、そこに価値があるのです。
生産の工程上、コピ・ルアクは大量生産ができないので高額で取引されています。
生産過程を見るとわかるように、一つ一つ手作業で丁寧に行わなくてはいけない工程も多く、
また昔ながらの機械を使用しているため、一度に焙煎できる量も限られているのです。
農園でお土産も買える
試食をした後はもちろん、気に入ったものを購入できます。
手作りの木の入れ物に入ったコーヒーと紅茶が可愛い!

デザインも色々あって、300個くらいずらっと並んでいる中から自分で好きなものを選べます。
私はバリコーヒーとレモングラスティーが気に入ったのでたくさん購入しました。
1個500円。全て手書きで書かれた入れ物が可愛くて、友人たちにお土産として配ったらすごく喜んでもらえました。
お土産用のコピ・ルアクも売られています!日本で買う10分の1くらいの値段で販売されていました。
コピ・ルアク農園の場所
今回訪れたジコピ・ルアクの栽培所&直売所は、カーチャーターのドライバーに案内してもらったので詳しい場所はわかりません。
現地人ならだいたい知っているそうなので、カーチャーターのドライバーにお願いしてみると良いと思います。

今回はカーチャーターで朝からキンタマーニなどの世界遺産を訪れた後、寺院を周り、コピ・ルアクの試飲をし、バリ島の画廊を周り、最後はビーチでサンセットディナーと一日目一杯楽しみました。
バリ島で1日カーチャーターすれば、車でしか行くことのできないエリアや世界遺産、寺院をまわることができて便利なのでおすめ。
コピ・ルアクの偽物に注意
コピ・ルアクがつくられているのは主にバリ島です。
フィリピンやインドなどでも似たようなコーヒーが販売されているようですが、これはアラミド・コーヒー(Alamid coffee)と呼ばれているもの。
こちらは複数種のコーヒー豆(リベリカ種など)がブレンドされていて、ジャコウネココーヒーとはまたちょっと別物だそう。
また、ベトナムで売られている類似品タヌキコーヒー(Weasel coffee)は、人口的に豆を発酵させたものであってコピ・ルアクとは別物なので注意。
まとめ。
バリ島を訪れたら、ぜひジャコウネコの糞コーヒー「コピ・ルアク」を飲んでみてくださいね。
きっといい経験ができると思います。
コピ・ルアクを飲んでいる時に、カーチャーターのドライバーさんが
「美味しいか、美味しくないかではない。新しい経験、体験が大事。」って片言の日本語で伝えてくれたのがとても印象的でした。
楽しい体験をたくさんして、日常生活で忘れかけていたことを思い出させてもらったバリ旅行でした。

それでは、よいバリ旅行を!