「ハワイに住んでいる人って、どんな仕事をしているの?」
って、ちょっと疑問に思った事はありませんか?
海外に移住しようとしている方にとっては一番気になる所ですよね。やっぱりこの手の質問は一番多くいただきます。
今回は、実際に私がハワイに住んでいる間に出会った人たちがどんな職業でなんのビザを取得しているかを紹介しますね🌺
実際は大きく分けるとこの2パターンがメインです。
① ハワイで収入を得る人(就労可能なビザを取得)
② 日本で収入を得る人、貯金で生活する人(就労不可のビザ or ビザなし)
実は全員が全員ハワイで収入を得てハワイに税金を納めている訳ではありません。
日本に拠点を置きながら行ったり来たりして生活している人も多いんです。
働く事ができるビザ
まずは働く事ができるビザを取ってハワイで働く人の職業から。
アメリカのビザは結構複雑ですが、働く事ができるビザは大きく分けて2つ。
就労ビザと研修ビザです。
取得に掛かる費用や滞在可能期間もビザによって異なります。さらに、就労可能なビザにも種類がたくさんあります。
このビザにはヒエラルキーのようなものが存在していて(独断と偏見も入っていますw)、簡単に説明するとこんな感じ。
手書きでごめんw
赤色のE, L, H, Oが就労ビザ、ピンクのJ, OPTが研修ビザ。
それぞれどんなビザかというと、
・多額の資金を投資してアメリカに出店や起業する人:投資家ビザ(E)
・日本の企業のハワイ支店で働く人:駐在員ビザ(L)
・特殊な技術を持っている人:専門職ビザ(H)
・著名人や特殊な才能を持っている人:アーティストビザ(O)
・インターンとして働く人:研修ビザ(J, OPT)
1軒のレストランで例えたら、
オーナー→ E
マネージャー→ L
シェフ→ H
広報→ O
アルバイトの店員さん→ J, OPT
ざっくりこんな感じですね。
階層が下へ行く程末広がりに人数が増え、給料も低くなりますがその分ハードルも低くなります。
ヒエラルキーなんて気にしていない方も多いとは多いますが、投資した金額や持っている能力・才能によってある程度のランク付けがあると私は思っています。
これぞ資本主義。。
次はそれぞれのビザについてちょっとだけご紹介します🌴
就労ビザ (H, E, L,O)
日本でいう「就職」にあたるのが就労ビザ。会社にスポンサーになってもらってビザサポートをしてもらうのが一般的です。
就労ビザは研修ビザから昇格して取得するのが一般的ですが、キャリアがあったり英語が堪能な方は順番を飛ばしていきなり就労ビザを取る事もあります。
♦︎ Eビザ(投資家ビザ)
期間:通常5年間有効、その後何度でも再申請可
個人的には最強ビザだと思うのがこの投資家ビザ。
投資家ビザならビザの更新が何度でもできるので、その仕事を続けている限りは半永久的にアメリカに住む事ができます。
ただし、米国内で100万ドル(1億円)以上投資し、2年以内に10人の米国人を雇用するというのが最低条件。
私が出会った投資家ビザの人は飲食店をハワイに出店させている人が多かったのですが、平均3〜7億ほど投資をしていましたw
アメリカにお金を落としているだけでなく雇用も生み出しているので、色々と融通が効く最強のビザです。
ついでに社会的地位も高いです。
♦︎ Lビザ(駐在員ビザ)
期間:マネージャー7年 / 専門知識所有者5年
日本の会社がアメリカの関連会社に社員を派遣する時に必要なのがこのLビザ。
日本の企業のアメリカ支社で働く人もこれにあたります。
私が実際に出会ったLビザの人達は飲食店やアパレルブランドのマネージャーを任されている人が多かったです。
家賃や生活費も会社負担になる事が多いので、金銭的にはかなり楽だと思います。
♦︎ Hビザ(専門職ビザ)
期間:通常3年
H-1ビザはProfessionalに発行されるビザ。簡単にいうと特別な技術や能力を持っている人に与えられるビザです。
アメリカ人が持っていない技術なら特に有利です。例えば寿司職人や特殊なプログラマーなど。
余談ですが私の従兄弟はオーストラリアでお寿司を握っています。海外での和食の需要はかなり高いです。
H-1Bビザを取得するためには、普通4年制大学を卒業していること(または短大卒業+最低6年間プロフェッショナルとしての職業経験)が条件。
ただし、Hビザはトランプ政権下でますます取得が難しくなったようです。。
物流、商社、飲食、旅行業もこれにあたりますが今後は厳しくなると予想されており、コンピュ-ター関係、会計、理系、ファイナンス関連職は比較的有利なよう。
♦︎ Oビザ(アーティストビザ)
科学・教育・芸術・ビジネス・スポーツの分野で卓越した才能を持っている人に与えられるのがOビザ。
美容師やファッションスタイリスト、フォトグラファー、メイクアップアーティスト、ダンサー、画家などが多いですね。
日本で活躍している芸能関係の方もこれに当たるようです。(ピースの綾部さんもOビザ)ハワイだと吉川ひなのさんや梨花さん、道端ジェシカさんなどが有名。
著名人だけではなく、美容業界全般に多いのがこのアーティストビザ。
私が出会った中ではやっぱりダントツで美容師が多かったです。美容師は日本とアメリカではライセンスが異なりますが、両方取得している人もいました。
次いでプロサーファーやプロゴルファー、モデルさんもいました。
ただし、このOビザもトランプ政権に交代してから取得が困難になったようです。
研修ビザ(J, OPT)
♦︎ Jビザ
期間:最長18ヵ月
Jビザは交換留学生・研究者ビザと表記されている事が多いですが、実際は飲食店でのアルバイトをしている人が多いです。
他の国でいうワーキングホリデーのような感じ。
アメリカの国籍を持っている人ですら職不足なので需要はあまり多くはないですが、和食屋さんや日本人観光客向けのホテル従業員、ガイドツアーなど日本語が話せる人が必要な所では募集があります。
ただし、給料がめちゃくちゃ安い。個人的にはあまりおすすめはしません。
例えて言うなら、沖縄の時給で東京に住むようなものです。
私が出会ったJビザ所有者達は、日本で貯めた貯金を切り崩して生活していました・・
♦︎ OPT
期間:12ヵ月
アメリカの学校に通った後(最低でも9か月間)、1年間アメリカで働く事ができるのがOPT。
POT=オプショナル・プラクティカル・トレーニングの略です。
ハワイの大学を出た後に OPTで働く人が多いです。日本でいうインターンのようなものですね。
いわゆる職業訓練なので、これだけで食べていくのは困難だと思います。
働く事ができないビザ
ここまでは、『ビザを取ってアメリカで働くお仕事』についてご紹介しました。
でも、ハワイに住む日本人が全員就労ビザを取得している訳ではありません。
年間180日以内の滞在であればESTA(ビザ免除プログラム)でも滞在可能ですし、長期滞在をするためにあえて学生ビザを取得して学校に籍を置く人もいます。
もちろん、ビザなしにあたるESTAや学生ビザ等で働くと違法労働になりますので、アメリカでお給料を頂く事はできません。
じゃあ、収入はどうしているの?
ではハワイでの生活費をどう工面しているのかというと。日本を拠点にして働き、日本で収入を得ていれば全く問題がないんです。
実際は日本で会社を経営している方、個人事業主の方も多いです。
日本での不労所得がある方もいますし、会社に属していて長期休暇中の方、定年退職後に移住する方もいます。
要はアメリカで報酬を受け取ったり、アメリカ人の雇用機会を奪わなければOK。
長期旅行者と同じような括りですね。
日本で収入を得ていればビザがなくても観光や長期滞在ができる、というのはアメリカに限らずほとんどどこの国でも同じ。
ビザなしで訪れる事ができる国が173カ国(世界第4位!)もある日本のパスポートを持っている特権だと私は思っています。
ハワイに住む人達の仕事
じゃあ、日本に拠点を置きながら収入を得る職業って何・・って話ですよね。
実際にハワイで出会った日本人のお仕事を紹介します。
物販系
日本を拠点に販売・発送を行う物販系のお仕事をしている人も多くいました。
私もこれに属しますね。
アパレル系、美容系、食品系など業種は様々です。
梱包や発送さえ任せる事ができれば、企画や商品UP・撮影等はどこにいてもできるので割りかし融通がききます。
販売している商品がハワイと関係するものであれば、買い付けをしたり一部を経費で落とす事ができるのもメリットです。
執筆系
日本で本を出版されている方もいました。
ただこういった方々はセミナーを開催したりと他の業務もあるようで、あまり長くは滞在しない方が多いようでした。
webライターさんやブロガーさんもこの括りになると思います。
パソコンがあれば世界中どこでもお仕事ができるので、書く仕事をしながら旅をしている人は結構多いです。
旅行関係
人気観光地であるハワイでは、もちろん旅行業界で働く人も多いです。
パッケージツアーを販売している旅行代理店や、ホテル業界の人、現地のオプショナルツアー関連に携わる人など。
大元の会社の業態によってかなり差があるようですが、
日本を拠点に生活して頻繁にハワイを訪れている人もいれば、会社からビザや生活費を支給してもらってハワイに住んで働いている人もいます。
IT系
ハワイでのIT系の多さ・・
日本にいてもつくづく感じますが、時代はもうITなんですかね。
なんならもう、自腹ではなく会社の経費で来ちゃってますからねw
超有名企業の方から個人のサイト運営者まで幅は広いですが、ハワイにいる間もロボットが24時間体制で働いてくれているようなものですから。。強いですね。
何より在庫を全く抱えないという強み。
最初は物販系をやっていた自分も、1年半ハワイに住んだ後はささっとネット系の事業に切り替えましたw
芸能関係
テレビで一度も見た事がないし名前も知らないけど、芸能事務所に所属していますっていう方も結構いました。
芸能事務所には歩合制の所と給料制の所があって、給料制の人達はそんなにお仕事がなかったとしても契約を切られない限りは毎月決まったお給料をもらえるそう。
あまり長期間は滞在できないようですが。
有名な方になると、アーティストビザを取得し日本にハワイの魅力を伝えるお仕事をしながらハワイに住んでいる人もいます。
アスリート系
プロアスリートのトレーニング先としてハワイを選ぶ方も多いようです。
山も海もあって、天候が安定しているのでトレーニングに適しているのかもしれないですね。
私が出会ったのはプロゴルファー、プロサーファー、トライアスロンの選手。
某野球チームのキャンプ地にもなっていたので、ワイキキに野球選手がわんさかいる時期もありましたw
不労所得系
意外といる、「親が不動産を所有していて・・」みたいな資産家系。
ハワイでニート生活を送る高等遊牧民w
なろうと思ってなれるものではないので、ある種の才能だと私は思っています笑
お金に恵まれる血筋の人々はやっぱり地頭がいいのか、興味を持つ分野が幅広くてみんな話が面白い。
ハワイには日本人に限らず色んな人種の高等遊牧民がいて、高級住宅街であるカハラには石油王の息子とかもいましたw
WWOOF
WWOOF(ウーフ)という制度を利用してハワイでロングステイをする方法も。
お給料をいただく事はできませんが、住む場所や食事を提供してもらえるので安くハワイに住む事ができます。
実際にWWOOFを活用してハワイで3ヶ月間暮らしたライターさんの記事「ハワイに月3万円で住む方法」を参考にしてくださいね。
おわりに
ハワイに住む人は、一体みんなどんな仕事をして生きているのか。。
それは、とりあえずしばらく住んでみると分かります。
北海道に住みたければしばらく北海道に住んでみればいいと思うし、南極に住みたければ南極へ。
自分がどんなライフスタイルを望んでいるのかも、実際に現地に身を置いてみて少しずつ分かってくるものだと思います。
そしてハワイという場所は、様々な業界のトップが集結する場所でもあります。
日本にいたら出会えないような人達と、自然に交流できる所。
若いうちにその空気に触れて、いっぱい吸収して、今後に生かすというのもまた一つの在り方だと思います。
様々なライフスタイルがあって、色々な業界の人がいて、色々な人種がいて。
柔軟に色々な考え方を取り入れつつ、「人生」と「仕事」について考えるいい時間になればと思います。
ハワイに住んでみたい、長期滞在をしてみたいという方は1〜2週間コンドミニアムを借りてお試しハワイ移住をしてみるのもおすすめ。
短期でもレンタルできるコンドミニアムは「実際に住んでみて選んだ、おすすめのコンドミニアム」をご覧くださいね。
ではでは🌺