これまで沖縄の本島や宮古島・石垣島をはじめほぼ全ての沖縄の離島を訪れました。
その中で最も気に入ったのが、石垣島からフェリーで行ける鳩間島(はとまじま)。
島の人口は40人。本当に何もない島で、石垣島やその周辺の離島に住む人にも
「何しに鳩間島に行ったの?」
「なんで鳩間島に行こうと思ったの?」
って聞かれるくらい本当に何もない島。
それでもやっぱり私は鳩間島が一番良かったなあと思うんです。今度は泊まりで行きたいと思う。
今回はそんな鳩間島の魅力について書きました🌴
鳩間島へのアクセス
鳩間島へは石垣港のターミナルからフェリーで片道40分。(波の高さによって航路が変わるので、日によっては50分以上掛かることもあります)
料金は一人往復4,500円です。
チケットは当日に石垣港のフェリー乗り場のチケットカウンターで買えます。
フェリーは1日3本しか出ていません。船の時刻表はこちら
石垣島発 | 鳩間島発 |
---|---|
9:30 (西表島経由) | 10:45 |
10:50 | 11:35 (西表島経由) |
10:50 | 16:35 (西表島経由) |
鳩間島と西表島は目の前に見えるくらい近くフェリーで10分で行けるので、鳩間島と西表島をセットで訪れる方も多いです。
(西表島・上原港⇆鳩間島は大人片道890円)
鳩間島のおすすめ
鳩間島は徒歩でも一時間あれば島を一周できる程小さな島。
長閑で、手付かずの自然がいっぱい残っていて、何もせずにただひたすらのんびりしたい時におすすめの場所です。
観光客が少ない
鳩間島は人口も少ないですが、観光客も少ないです。フェリーが1日に3本しか出ていないにも関わらず、1本の船で訪れる観光客は10〜20人。
観光ハイシーズンだろうと「混雑」っていう言葉とは無縁の鳩間島。
島を歩いていて観光客に出会う事がほとんどなく、どこのビーチも人がいないのでプライベートビーチ状態です。
近年、那覇や宮古・石垣は観光客が増え
心の底から安らげるような開放感も、島の人のあたたかみを感じる事も少なくなったなあと思っていました。
そんな中鳩間島だけは、タイムスリップしたのかと思うくらいに唯一昔ながらの沖縄が残っている、そんな場所。
沖縄の良さってこういうところだよなあ〜っていうのを改めて感じました。
珊瑚礁でできた島
鳩間島は隆起珊瑚礁の島。(島の周りに珊瑚礁が生息している・・ではなく、島全体が珊瑚でできた島)
島の周りは一面生きた珊瑚に囲まれていて、ちょっと潜るだけで綺麗な珊瑚や魚をたくさん見る事ができます。
手付かずのビーチは透明度抜群。
オプショナルツアー(後半に詳しく書いています)で鳩間島沖へ船で行くと、青や黄色の綺麗な珊瑚を観察できます。
高確率でウミガメにも会えますよ。
島の人々があたたかい
鳩間島の最大の魅力はここ。
会う人会う人、みんなあたたかい。きさくで親切な方ばかりで心が癒されました。
特に帰り際のこの光景が忘れられません。
島を出て帰る時に、島人が港まで出てきて皆で手を振ってくれるの。
船が見えなくなるまでずーっと。
行きの船酔いがひどく島に着いて2秒で海に盛大にリバースした私(笑)を心配してビーチまで車で送ってくれたおっちゃんや
最後まで体調を気にかけてくれたご飯屋さんのお兄さんもみんな出てきて「また来てねー!」って手を振ってくれました。
後で知ったけど「鳩間送り」と呼ばれる鳩間島の名物でもあるらしい。
これから観光客が増えて、船の便数が増えたらこういうのもなくなっちゃうのかな。と思うと寂しいです。
「瑠璃の島」の舞台
2005年に放送されたドラマ「瑠璃の島」の舞台となったのはここ鳩間島で、
島の小学校に通う生徒が1人だけになり廃校寸前になった時、全国各地からの離島留学制度の里子引き取りで小学校を守ったという実話を元に作られているお話です。
ちなみにこのドラマの主題歌であり私の大好きな曲の一つ、コブクロの「ここにしか咲かない花」という曲は彼らが実際にこの島を訪れて作った曲。
何も無い場所だけれど ここにしか 咲かない花がある
心にくくりつけた荷物を 静かに降ろせる場所
島でこの曲を聞いたらじ〜んとくるねえ。
あの優しかった場所は今でも変わらずに僕を待ってくれていますか?
最後まで笑顔で何度も振り返り 遠ざかる姿に唇噛みしめた
これは鳩間送りと掛けているのかな?と今ふと思いました。この曲を聴きながら鳩間送りを見たら泣く自信あるね (T ^ T)
鳩間島のビーチ
鳩間島は綺麗なビーチが多く、どこもかしこも人が全くいない。
港までもがこんなに綺麗な島って中々ないですよね。(対岸に見えるのが船着場)
港の近くの堤防の上。(西側)
こっちは島の東側の海。
東側の堤防。
ちなみにこの透明度でも、島のおっちゃんからすると100点満点中5点らしい。笑
波が穏やかで雲ひとつない快晴の時はもっともっと綺麗だそう!
鳩間島でシュノーケル
一番のおすすめポイントは港から西の方角に1.5kmくらい歩いた所にある屋良浜。
車が通れる道があるのでここを歩いても行けますが、港から海沿いに歩いても行く事ができます。
島の反対側に島仲浜という海岸がありここでもシュノーケリングができるそうですが、屋良浜の方がおすすめだそう。
港からの所要時間は屋良浜まで徒歩10分、島仲浜までは徒歩25分です。
鳩間島ではシュノーケルだけでなく釣りもできますよ。港の近くにオプショナルツアーの看板が出ているお店がいくつかあるので探してみてください。
島のおっちゃんからすると、この日の屋良浜はマイナス5点らしい(点数は付けられない程綺麗ではないらしい)笑
関東民にとっては十分すぎるくらい綺麗です・・!
船酔いには注意を
沖縄の離島へ向かうフェリーは揺れが激しいので、船酔いする人もかなり多いですが・・
私たちが鳩間島を訪れた日はいつもより波が高く、通常なら40分で到着する所を1時間掛けて別の航路で向かいました。
この時の揺れが尋常じゃなく激しく、今まで経験した事のない重度の船酔いになりました ( ̄▽ ̄)
船の中で手足の痺れと呼吸困難、全身痙攣を起こし、ちょっと気を抜いたら気絶するかも‥って時にようやく到着しましたが、島に着いて2秒でマーライオン×3回(笑)
島民や観光客の前で海に盛大にリバースw
こう書くと鳩間島へ行くのを躊躇してしまいそうですが‥
今回はたまたま色々な事が重なったのが原因なので、通常通り運行していて体調が良ければ特に問題ないかと。
前日の雨で波が高かったこととか、船の中は冷房が効かず風通しが悪かった事とか、前に座っていた外人さんの体臭がきつすぎた事とか(笑)、前日に脂の乗りまくった石垣牛を食べ過ぎた事とか←
船酔いにならないためのポイントを守ったり、酔いやすい方は酔い止めを飲めば大丈夫です👍ちなみに帰りは無事でした。
鳩間島のランチ
フェリーが到着する港の近くが集落になっていて、民宿やご飯屋さんはこのあたりに密集しています。
といっても民宿は2018年9月現在で7軒、ご飯屋さんも数える程しかありません。
私たちは港の近くにあるくしけぇー家のご飯屋さんでランチを食べました。
頼んだのはタコライス、美崎牛のカレー、マンゴージュース。
沖縄らしい味で美味しいです。
他にもラフテー丼や沖縄そば、パイナップルジュースやオリオンビールもありました。
ここのお店のお兄さんが気さくて優しいのでとてもおすすめ。
鳩間島のツアー
鳩間島へはオプショナルツアーを利用して向かうのもおすすめ。
鳩間島と西表島の間にある、珊瑚の欠片だけでできた幻の島「バラス島」を一緒にまわる事ができますよっ
バラス島へはツアーを利用しないと行けないので、シュノーケリングとセットになっているツアーがベスト。
85%の確率でウミガメにも会えますよ。
石垣島発ツアー
コース:石垣発→西表島・上原港→着替え・ガイダンス→バラス島でシュノーケリング→鳩間島沖でシュノーケリング→ランチ(BBQ)→鳩間島沖でシュノーケリング→着替え・シャワー→西表発→石垣着
含まれるもの:ランチ・往復船・シュノーケルセット一式・ライフジャケット・シャワー無料
【石垣島発】バラス島・鳩間島シュノーケルツアーはこちら
西表島発のツアー
コース:西表島・上原港発→シュノーケリング→鳩間島→シュノーケリング→上原港着(途中でバラス島に上陸)
含まれるもの:ランチ・保険・ガイド・シュノーケリング3点セット(マスク、シュノーケル、フィン)・ライフジャケット・飲み物・西表島上原港、または西表島の指定ホテルからの送迎
【西表島発】バラス島&鳩間島シュノーケリングツアーはこちら
おわりに
私の沖縄で一番お気に入りの島「鳩間島」をご紹介しました。
ちなみに他にも展望台や島の裏側のビーチや集落など見所はあります。
でも私たちの場合は港や集落をふらふらしているだけであっという間に時間が経ってしまいました。
何もしなくてものんびりしているだけで楽しめる、居心地の良い島でした。
みんなに行ってほしいけど、これ以上観光客が増えて欲しくもない、ずっとこのまま変わらないでいてほしいなあと思います。
石垣島を訪れる際はぜひ訪れてみてくださいね🌸