こんにちは!ライターのTsubasaです。
海外旅行へ行く時、スリ・盗難などのトラブルが心配になりますよね。
でも実はこれらのトラブルは、手口や例を知っておくだけで防げるものも多いんです。
今回は私が実際に世界中を旅して経験したこと、周りの友人達が遭ったよくあるトラブルの手口を元に一挙ご紹介します!
こんなに手口があるの?!と思うかもしれませんが、詐欺師側も日に日に進化して新しい手口を生み出しています。
でもどうかマイナスに捉えずに、不安解消とプラスに捉えぜひ読んでからご旅行に行かれてくださいね。
皆様の旅行が素敵なものになるように、トラブルに遭わず貴重な時間を有効に活用できますように、と願いを込めて。。。
アジアでよくある海外旅行トラブル
〜知っていたら防げることたくさん!知っておこう!海外の詐欺や盗難の手口。〜
まずは代表的なトラブルの事例をエリア別に挙げてみました。よくあるトラブル順にランキング形式でご紹介します。
①ツアー催行詐欺。
※アジアではベトナム、インド、タイは特に注意。
オフィスではなくツアーデスクと称して路面でツアーを申し込ませておいて、いざ当日ピックアップの車が来ないというトラブルが稀にあります。
あったはずのツアーデスクが当日になるとなくなっていて、乗るはずのバスを調べて行ったらそんなツアーデスクは存在せず。
仕方なく申し込み時に購入したチケットでバスに乗ろうとしたら「そのチケットじゃ乗れない」なんて言われてしまうことも。
現地でオプショナルツアーなどを予約する時は注意して下さいね。
対策:写真を撮っておく。領収書をもらう。安すぎるツアーには注意。自力で探さず宿の人に紹介してもらう。
②長距離バスの中での盗難。
寝ている間や休憩で外に出ている間に他の乗客に荷物を盗られるというトラブルもよくあることなんですが、もっと厄介なのがスタッフによる盗難。
海外の長距離バスも日本と同じで大きな荷物は下に預けることが多いのですが、
バスが改造され運転席から荷物置き場に繋がっていて、走行中にカバンの中を漁られるというトラブルが稀にあります。
私の友人が実際にこの被害に遭い、盗まれたものの代わりにフリスビーが入れられていたんだとか。。。笑
対策:貴重品は必ずバスに持ち込む手荷物に。カバンには南京錠をつけておく。休憩の際も荷物は持っていく。
③バイタクのぼったくり。
バイタクとはバイクタクシーの略で、ちょっとした移動や観光に使えて便利な乗り物のこと。
車型のタクシーよりも安く渋滞にも引っかかりにくいため使い方によっては便利なのですが、これがまた注意が必要。
ベトナムなどでひとりで歩いていると、バイタクのおじさんにバイクでの観光を勧誘されたりすることがあると思います。
もちろんとてもいい人が多いですが、中には悪質な人もいるのが事実。
信用させるために最初はすごくいい人を演じ、とても素敵なおもてなしをしてノートに最高のレビューを書いてもらうのです。
「この人は信用して大丈夫です!価格も安く、安全に色んな名所を回ってくれてとても親切でした!オススメです!!」
こんな感じで若い女の子の字で書かれたレビューを見せられたら、「あ、この人だったら大丈夫かも!」なんて思ってしまいますよね。 残念ながらこれがトリックです。
観光をしたのち、高額請求されるという‥
実際に私がベトナムにいた時同じ宿に泊まっていた海外旅行初心者の女の子がひっかかってしまい、1万円払ったそうです。(ちなみにベトナムの平均月給は約3万円)
まだこの額なら勉強代とも思えるかもしれませんが、気持ちよくはないですよね。
そしてお金だけで済むなら良しとして、バイクでどこか連れて行かれるなど身に危険があるトラブルが起きる可能性も考えられますので十分に気をつけてくださいね!
私も何度もバイタクには乗っていますが、最初に値段交渉をしっかりとしたり、
宿の人に信用できるバイタクの運転手さんを紹介してもらったりしているのでトラブルにあったことは今までありません。(トゥクトゥクでトラブルになった事は一度あります‥)
対策:乗る前に写真を撮っておく、一番はじめに値段交渉をしっかりしておく。宿の人や信頼できる人に紹介してもらう。公共の交通機関を使う。
④女性のボディタッチに注意!
これはアジアを旅行していた時に旅仲間たちからよく聞いた話で、男の人の性質をうまく利用した手口です。笑(こちらもベトナム、タイでよく聞いた話)
レディーボーイまたは本物のレディーが前から歩いてきて、セクシーなタッチを必要以上にして絡んできます。
綺麗な人にされたらあまり悪い気のしないことですよね。
ハグをしたりして去っていき、気づいたらポケットから財布や携帯がいつの間にかなくなっている!!(iphone率高いです)
という割と分かりやすいものなんですが、やられた人が結構いて驚きました。笑
これも頭の片隅に入れておけば防げること。男性の皆さん、くれぐれもご注意を。
対策:ポケットに貴重品は入れない。高価な時計や指輪などはつけて行かない。女性が触れてきたら疑う。
ヨーロッパでよくある海外旅行トラブル
①ミサンガ詐欺
観光してるとミサンガを持った人が親しげに近づいてきて、ミサンガを腕につけようとしてきます。(イタリアやフランスで特に多い)
このミサンガを腕につけられたら終わり。高額請求されます。
ミサンガ一つで100ユーロなどあり得ない金額を要求され、払えないと態度が急変して脅しに掛かってきます。
最終的には値段交渉の末50ユーロまで下げ、支払ってしまうというもの。
※ミサンガ詐欺をしているのは高い確率で黒人さんが多いです
対策:ミサンガ持って近づいて来る人がいたら、はっきり強めに「NO」と言いましょう。
②ハトの餌代を請求される
他の類似の手口をあげると、鳩などに餌をやっている人の近くに座っていたら鳩の餌を手に乗せられ餌やりを促されることがあります。
そして餌をやったところで餌代を請求されるというもの。(知人で一人、トルコでやられた手口です。)
鳥を肩に乗せられて写真を撮ったらお金を請求してくるなど、鳥に関わる詐欺も割と多いので注意。
対策:鳥や動物を連れている人にむやみに近づかない。
③アンケートや署名を求められる
アンケートや署名のようなものを求めるふりをして、紙に記入している間にカバンから貴重品を抜かれたりするトラブルです。
署名した後に寄付金を要求されたりすることも。寄付金を払う際は、信用する団体かどうかなどの判断はご自身で。
対策:信用できる団体かどうかを確認。記入する際は貴重品に注意する。
④トルコ絨毯を売られる
トルコといえばトルコ絨毯が有名ですが、絨毯の押し売りの話もあります。
特にイスタンブールで多いのですが、トルコは親日家で有名なんです。
なのでトルコ人は本当に優しい人が多いのですが、中にはその「親日家」を悪用してしまってる人がいるのです。
その親日家とチャイ文化をうまく使って気づいたら絨毯屋さんに・・・ということが本当にあるのです。
だいたいこの手口を使う詐欺師は日本が少し話せます。 「ニホンジンデスカ?ニホンダイスキです!シンニチカです!チャイゴチソウシマス!」いった具合に。
せっかくの機会だし、日本好きって言ってくれてるしチャイだけなら。
なんて思っていたらチャイ飲んでお菓子も出してくれて。
「そういえば上が絨毯屋さんなんだ!見てってよ!」なんて言われたら良くしてもらった以上断りにくいですよね。
トルコ絨毯のいい物は本当に高いので‥
自分が欲しかったものあればいいですが、そうではなく質の悪いものを高額で買わされそうになったり、
最初は高額なものを勧められて「高いから買えない」と伝えるとどんどん安いものに移っていき、
最終的に買うつもりなかったけどギリギリ手の届く金額の範囲のもので購入を決め落ち着いてしまう。なんてことも。。。
自分が納得して買ったものなら良いのですが、中には欲しくもないものにとんでもない金額を支払ってしまった人もいるので後悔しないように冷静に考えてくださいね。
対策:本当に欲しいものかどうかを冷静に判断し、不要な場合はきっぱり断りましょう。
世界中でよくあるトラブル
①タクシーのぼったくり
タクシーでぼったくりに遭うというトラブルも本当に多いですね。
特に空港から市内へ行く時、つまりその国に着いたばっかりです。と言っているようなものなので、ここでカモにされることが多いです。
通貨の単位がよくわかっておらず、その国の金銭感覚もないままタクシーに乗ると危険です。
メータータクシーでもメーターがいじられていて、値段が通常のスピード以上にどんどん上がり、
降りる頃には高額請求。なんてことも。
空港の到着ロビーから乗るときは少し注意が必要です。
私はタクシーに乗るとしても、安く抑えたいときは空港から少し離れたところまで歩いてから捕まえます。
もう一つ私的防犯対策の一つとして、メジャーじゃないところに旅行に行く際は特に、カバンを車のキャビンには乗せず座席に一緒に乗せるようにしています。
途中で何かトラブルがおきた時に、カバンを後ろに積んでしまってると降りたくても降りられなかったり、人質のようになってしまうことがあるからです。
私も実際にネパールのカトゥマンズの空港を出た瞬間からものすごいタクシーの客引きに囲まれ、 しつこくどこに泊まるんだ?と聞かれたので答え、
「知ってるから乗れ!』と言われてしぶしぶ乗った車の運転手が実際は宿の場所を知らず、契約している宿であろうパンフレットを出され、
ここの方が安いし綺麗だからここにしろ!と言われてその場で降ろしてくれと頼み降りたことがあります。
対策:前もってタクシー料金の相場がいくらか調べたり、空港職員に値段を聞いたりしておきましょう。
以前このサイトのオーナーであるYukaちゃんが書いてくれていたように、タクシーの車の番号などを写真撮っておくのも有効ですよ。⇒海外タクシーでぼったくりに合わないための技。
②ケチャップ強盗。
これも昔からある手口にもかかわらず未だに引っかかってしまう人がいるもの。
ケチャップ強盗の手口とは、単純に急にケチャップや何か液体をかけられます。笑
何が起きたか分からずパニックになっているところで荷物を取られる。という手口。
だけで昔は終わっていたんですが、彼らも学んでいてその手口は進化しています。
それはケチャップを何者かにかけられた、その後。周りにいた人が自分のハンカチなどを使って親切に拭いてくれます。
実はこの親切な人がグルで、拭いてくれている間に貴重品を抜き取るというもの。
私もエクアドルの公園の横の大通りでケチャップ強盗未遂に遭いました。
後ろから早歩きで近づいてくるおじさんに違和感を覚えすれ違う前によけようとした時、背後から謎な液体をかけられました。
そして案の定後ろにいたもう一人のおじさんが親切に何かついてるからそこの公園のトイレで拭こう!と言って来たのです。
かけられた時にはこの手口を知っていたので、すごく冷静な自分がいて「はい、来たー。」という具合に何もなかったかのようにそのまま歩き続けました。笑
この時に改めて、手口を知っているだけで防げることがあるな、と思ったのです。
もし知らなかったらきっとパニックになっていたでしょう。
対策:何事もなかったのように冷静に。焦らないこと。親切な人にもちょっと注意。
③嘘つきの勧誘に注意
乗り物の勧誘の際に多いトラブル。どこ行くんだ?と聞かれて〇〇(場所)に〇〇(交通手段)で行く、と答えると
「そこは工事していて、今通れないから俺が違うルートで連れてってやる」とか
「この前の大雨で通行止になってるから行けないぞ。俺は他の行き方を知っているからそこまで連れてってやる」
などと言われ乗ってしまい、高額請求や知らぬ間にツアーを組まされていた。という手口もあります。
その土地の事情などを知らなければ「そうなんだ!」と信じてしまいますよね。
実際に私もアジアや南米、アフリカなど交通機関が十分に発達していないところで何回か同じような勧誘を受けました。
もちろん親切で本当のことを教えてくれている場合もありますが、一度は疑った方が無難かもしれません。
対策:自分のプランでいけるかどうか違う人にも聞いてみるのも一つの手。
私はインドで聞かれたときは嘘だと思ったので、「今日友達がこのルートで行ったの!それ嘘でしょ?笑」って言ったら(私も嘘つきました)
「あはは〜バレた??笑」となり、笑ってその場で勧誘は終わりました。笑
④睡眠薬強盗
これはエリア問わず世界中できく話で、特に引っかかった話は男性が多い印象です。
手口としてはバーなどの飲み屋さんかクラブなどで、周りの人と仲良くなり酔っ払って来た頃
気づかぬうちに睡眠薬をお酒に入れられていて知らぬ間に身ぐるみ剥がされていた。という話。
特にお店で奢ってもらったお酒には注意しましょうね!
タイで会った人は、現地の人ではなく、仲良くなった同じ旅行者のヨーロピアンに一緒に飲もうと誘われ、
奢ってもらったお酒に睡眠薬を混ぜられて朝になって気づいたらカバンごとなくなり、パスポートと地球の歩き方のみ残されていたと話していました。
対策:お酒が入ると色々判断もつきにくくなってくるので、飲みに行くときは出来れば貴重品は持っていかない。大金は持たない。など気をつけてくださいね。
⑤その他の手口
手口は日々進化し増え続けているのであげるとキリがないのですが、私の知る範囲でご紹介すると
✔️少し赤ちゃんを抱っこしてとお願いされて、両手がふさがっている間に財布やケータイなどを盗まれる
✔️観光スポットで他人にカメラを渡し撮影をお願いし、全身写すために後ろに下がっていきある程度の距離離れたところでカメラを持ち逃げされる
✔️人混みの中を歩いていたら後ろからズボンの裾を引っ張られ、後ろを振り返った時に前からきた仲間に胸ポケットからスマホやお財布を取られる
なんてことも。。。
盗難やスリが多発する時期
世界的に盗難やスリが特に多くなる時期があります。それがクリスマス前。
子供にプレゼントを買ったりと、何かと物入りになる。
そして観光客が増え(つまりはお金を持っている人)、みんなが浮かれている時期、それがクリスマスシーズンなのです。
これからクリスマスシーズンに海外!と計画を立てている方は、楽しい旅行をするためにも気を引き締めつつ、満喫してくださいね!
私がチェコでスリにあったのも12月でした。
美しい街並みにウキウキしてカメラで写真を撮っていて、ファインダーをのぞいている時に斜めがけにしていたカバンから貴重品袋ごと盗まれてしまったのです。
パスポートも失ったので色々な手続きも大変でした。(今も英語が話せるとは言えないレベルですが、このときは中学生以下で全く話せませんでした。)
これからの時期に旅行へ行かれる方は特に注意してくださいね。
おわりに
これだけ紹介するとなんだか人間不信になりそうですが・・
こういったトラブルと地元の人とのいい出会いとは紙一重で、本当に判断が難しいですよね。
そこはあなた自身が判断するしか方法はないのですが、手口を知っているだけで少し冷静になれると思うので、どうかプラスに捉えていただけたら嬉しいです。
疑ってしまっていたら本当は純粋にすごくいい人だった。というケースももちろんたくさんあり、申し訳ない思いをしたことも何度もあるのが事実です。
この記事は海外に対して不安にさせるためのものではなく、
不安を少しでも軽くして、大きなトラブルなく旅行を思い切り楽しんで頂きたいと願いを込めて書いたので。
私はトラブルにあっても身が無事であれば全て勉強!いい経験!とネタにできる性格なので良いのですが。
(元々の性格というより、旅して行くうちに強くなったと思います。色んなところにバックパックで行くことが多いのでトラブルは毎回たくさん起こります。最近はそれを含めて楽しんでおります。笑)
それでもトラブルはつきもの。
もし盗難やスリにあってしまったら、ぜひこの記事を参考にしてくださいね!!
⇒海外でスリ・盗難・スキミングに遭ったら?実体験に基づく《やるべき事まとめ》